三菱電機への転職|希望退職の直後でも経験者採用が続く理由と選考フロー

三菱電機への転職|希望退職の直後でも経験者採用が続く理由と選考フロー

2026/8/20 更新

三菱電機は2025年3月期に連結売上高・連結営業利益ともに過去最高を更新しました。その年の9月、53歳以上を対象に人数の上限を定めない希望退職を公表し、単体で2,378人が応じています。一方で2026年度の経験者採用は750名の計画で、新卒採用と同数です。

人を減らしながら中途で採り続けているこの状態は、いま応募する人にとって不利な材料ではありません。

本記事では、いま三菱電機で起きている人員の入れ替え、経験者採用の選考フロー、第2新卒との違い、年収の読み方までを、公式の一次情報だけで解説します。

出典:ネクストステージ支援制度特別措置の実施について
出典:2026年3月期 第3四半期決算説明会 質疑応答要旨

この記事でわかること

経験者採用の選考フロー

2,378人の希望退職と経験者採用750名が同時に起きている理由

第2新卒と経験者採用で評価される要素の違い

三菱電機はどんな会社か

三菱電機は、インフラから半導体まで6つの分野を持つ総合電機メーカーです。

項目

内容

主な事業分野

インフラ/インダストリー・モビリティ/ライフ/デジタルイノベーション/セミコンダクター・デバイス/データ活用ビジネス

売上高(連結・2026年3月期)

5兆8,947億円

連結従業員数(2026年3月期)

150,386名

三菱電機単体の従業員数(2026年3月期)

29,949名

平均年間給与(三菱電機単体・2026年3月期)

9,134,603円(約913万円)

平均年齢・平均勤続年数(三菱電機単体・2026年3月期)

40.5歳・15.3年

出典:第155期 有価証券報告書

連結15万人に対し、三菱電機単体は約3万人です。求人は単体とグループ各社で別に出るため、応募先がどちらかで給与も勤務地も別の話になります。

三菱電機は2026年4月に企業理念「Our Philosophy」を制定しました。「Purpose(存在意義)」「Guiding Principle(大切にする考え)」「Core Values(行動指針)」の3つで構成され、Guiding Principleが従来から掲げてきた「Changes for the Better」、行動指針にあたる Core Values が「BE BOLD(挑戦)」「CO-CREATE(共創)」「WITH INTEGRITY(誠実)」です。

出典:三菱電機 企業理念 Our Philosophy

希望退職と経験者採用が同時に進んでいる

三菱電機はいま、勤続の長い層が抜ける動きと、中途で採り続ける動きが同時に起きています。別々のリリースとして公表されているため、片方だけを見ると「人を減らしている会社」にも「採用に積極的な会社」にも見えます。公表された順に確認します。

対象は53歳以上、人数の上限は定めていない

三菱電機は2025年9月8日、「ネクストステージ支援制度特別措置」の実施を公表しました。内容は次のとおりです。

項目

内容

対象者

2026年3月15日時点で満53歳以上かつ勤続3年以上の正社員および定年後再雇用者

募集人員

人数は定めない

募集期間

2025年12月15日〜2026年1月9日

退職日

2026年3月15日

出典:ネクストステージ支援制度特別措置の実施について

このリリースは実施理由として、2025年3月期に連結売上高・連結営業利益ともに過去最高を更新したうえで、「人員構成上の課題に対処し次世代への継承推進が必要と認識するに至りました」と述べています。業績の悪化を理由とした人員削減ではない、という位置づけです。

単体2,378人が応募し、従業員は1,264名減った

結果は、2026年2月3日の第3四半期決算説明会でCFOが説明しています。三菱電機単体で2,378人が応募し、これは対象人員約1万人の約4分の1にあたります。グループ全体では約4,700人でした。

CFOはこの施策の狙いを「年齢の高い方に新たな仕事の選択肢を付与し、再就職の支援をするとともに、若い層にプロモーションの機会を提供する」と説明し、あわせて「本施策は今後の実施は想定していない」と述べています。

出典:2026年3月期 第3四半期決算説明会 質疑応答要旨

有価証券報告書も、三菱電機単体の従業員数が前事業年度末に比べ1,264名減少した理由を「主として、2025年9月8日に公表した当社における『ネクストステージ支援制度特別措置』によるもの」と注記しています。2,378人が抜けて1,264名減にとどまっているのは、その間も採用を続けているためです。

縮小ではなく年齢構成の入れ替えと読める

この2つを並べると、いま起きているのは規模の縮小ではなく年齢構成の入れ替えだと読めます。上の層が抜けた分のポストが空く局面であり、中途で入る側にとって不利な材料ではありません。

ただし2,378人が同じ日に抜けた直後であり、引き継ぎや業務の再配分が済んでいない部署もあり得ます。どの部署から何人抜けたかは求人票には書かれないため、配属予定の部署で退職者が出たか、その業務をどのように引き継いでいるかなどを面接で聞いておくと、入社後のギャップが減るでしょう。

採用サイトの離職率・勤続年数は入れ替えの前の数字

三菱電機が新卒採用サイトで公表している離職率3.4%・平均勤続年数16.3年は、いずれも2024年度実績です。同じ平均勤続年数が2026年3月期の有価証券報告書では15.3年になっています。

1年で1年分伸びるはずの数値が1年分縮んだのは、勤続の長い層がまとまって抜けたためだと考えられます。

出典:三菱電機 数字で見るワークライフ

経験者採用の選考フロー

三菱電機の経験者採用は、全社で一括して選ぶのではなく、各事業所別・職種別に募集が分かれています。電機メーカー以外での経験でも応募できるかという疑問に、公式の「よくあるご質問」では次のように回答しています。

Q. 電機メーカー以外での経験であっても応募することは可能ですか?

もちろんご応募が可能です。他業界からの入社実績も多くあり、活躍事例も多いので、ぜひご応募ください。

出典:三菱電機 経験者採用 よくあるご質問

三菱電機が公表している直近3年の採用計画(いずれも三菱電機単体)は、次のとおりです。

年度

経験者採用

新卒採用

合計(単体)

グループ計

2024年度

1,000名

1,100名

2,100名

5,200名

2025年度

1,000名

1,050名

2,050名

4,950名

2026年度

750名

750名

1,500名

4,100名

出典:2024年度採用計画について
出典:2025年度採用計画について
出典:2026年度採用計画について

単体の採用計画数は3年連続で減っていますが、経験者採用の減少幅は新卒採用より小さく、2026年度で初めて同数になりました。採用の総量を絞る中で、中途の比重は相対的に高まっています。前の見出しで見た年齢構成の入れ替えと、この比率の変化は同じ方向を向いています。

選考の基本的な流れは、応募、書類選考、1次面接、最終面接、内定です。1次面接の前に、Webテスト(SPI+適性検査)を受検する場合があります。募集が職種別に分かれている以上、難易度も「三菱電機の難易度」ではなく求人ごとの話になります。同じ会社でも、募集が続く職種と1名で締まる職種とでは通過のしやすさが違います。

第2新卒と経験者採用の違い

三菱電機は、経験者採用とは別に第2新卒の区分を設けています。第2新卒は新卒採用として扱われ、初任給などの条件は通常の新卒採用と同じです。評価する要素について、公式ページでは次のように説明されています。

職務の習熟度やスキルレベルの高さではなく、弊社で活躍できる基礎的能力要素の有無等を評価の上、採用させていただきます。

出典:三菱電機 第2新卒と経験者採用について

一方、経験者採用では、これまでの就業経験で培った職務の習熟度やスキルレベルを評価します。就労経験がない場合は、通常の新卒採用扱いになります。

三菱電機の年収

2026年3月期の有価証券報告書によると、三菱電機単体の平均年間給与は9,134,603円(約913万円)で、前年から5.1%上昇しました。

ただしこれは、平均年齢40.5歳・平均勤続年数15.3年という層を含む29,949人の平均です。中途入社の提示額は応募した求人の職種と等級で決まるため、この平均を自分の想定年収に置き換えることはできません。

給与制度は、管理職・高度専門職に職務価値に基づく「ジョブグレード」、一般従業員に役割の価値を定義した「ミッショングレード」を適用するハイブリッド型で、年功序列に捉われない早期抜擢を図ると有価証券報告書に記載されています。

年収を確かめるなら、平均額ではなく自分がどの等級に置かれる想定かを面接で聞くのが確実です。

求められる人材と働き方

三菱電機は、経験者採用の採用メッセージで、求める社員の姿を次のように述べています。

個人を尊重しつつもチームとして関係性を構築し、共に目標を達成していく。これは三菱電機の特徴であり、私たちが求める社員の姿でもあります。

出典:三菱電機 経験者採用 採用メッセージ

経験者採用で評価されるのは、これまでの就業経験で培った職務の習熟度とスキルです。応募する職種の実務経験を、その事業・職種でどう活かせるかを言葉にできるかどうかが軸になります。前の見出しで見たとおり、いまは上の層が抜けたポストを埋める局面でもあるため、着任してすぐ動ける根拠を示せるかが問われます。

働き方の面では、入社後はキャリアプランや上長との相談のうえで、他の職種・事業所への異動や関係会社への出向が生じる場合があると公式のよくあるご質問で説明されています。単体とグループ会社では給与も制度も別であるため、出向の可能性は入社前に確認しておく項目に入ります。

転職エージェントの活用

配属予定の部署で何人が抜けたか、その求人が継続募集なのか1名限りなのか、自分の経験がどの等級に置かれるのか。応募の可否を分けるのはこうした求人単位の情報ですが、いずれも求人票にも公式サイトにも書かれていません。

ギブクリエーションはメーカーの転職を専門に扱っており、電機メーカーの職種要件と経歴を突き合わせて見ることができます。三菱電機のどの求人が自分の経験に合うのか、いま応募する価値があるのかを確かめてから動きたい方は、ぜひご相談ください。

無料相談はこちら

三菱電機の転職でよくある質問

希望退職の直後に転職して後悔しない?

三菱電機は「本施策は今後の実施は想定していない」と決算説明会で述べており、施策の狙いも若い層への機会提供と説明されています。2026年度も経験者採用750名の計画が公表されています。会社全体としては採用を続ける方針ですが、部署単位の状況は求人ごとに異なるため、応募先の体制は個別に確認が必要です。

第2新卒でも応募できる?

就労経験があり、経験者採用の対象に満たない場合は第2新卒として応募できます。第2新卒は新卒採用扱いで、基礎的能力要素などを評価されます。就労経験がない場合は通常の新卒採用です。区分は公式採用サイトで確認できます。

配属や勤務地の希望はどう決まる?

経験者採用は各事業所別・職種別の募集のため、応募した求人ごとに職種と勤務地が決まります。入社後に、他の職種・事業所への異動や出向が生じる場合があると公式のよくあるご質問で説明されています。

電機メーカー以外の経験でも応募できる?

公式のよくあるご質問では、電機メーカー以外での経験でも応募でき、他業界からの入社実績もあると説明されています。応募できる職種や条件は求人ごとに異なるため、募集要項での確認が必要です。

まとめ

三菱電機はいま、希望退職で単体2,378人が抜けた一方、2026年度も経験者採用750名を計画しています。規模の縮小ではなく年齢構成の入れ替えであり、中途で入る側にはポストが空く局面です。

選考は各事業所別・職種別の募集で、書類選考と面接を中心に進みます。難易度も年収も会社単位ではなく求人単位で決まるため、応募先の職種・等級・体制を確かめてから動くのが確実です。

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