トラクタをはじめとする農業機械で知られるクボタですが、その事業は「食料・水・環境」という大きなテーマに広がっています。農業機械を中心とした農業分野に加え、水循環や水インフラを担う水環境、エンジンや建設機械を扱う環境分野まで、人の暮らしの基盤を支えています。2025年12月期のグループ連結売上高は3兆188億円。中期経営計画2030では、建設機械やインド市場を成長のけん引役に据えています。
本記事では、中途採用状況や、転職に成功するためのコツなどを、求める人材像やギブクリエーション独自知見からわかりやすくまとめています。
クボタの中途採用状況・難易度
株式会社クボタの2024年のキャリア採用人数は334人で、同年度の採用者に占める比率は48.7%でした。この比率には技能職が含まれます。2020年から2024年までの実績を見ると、キャリア採用は毎年一定数行われており、年度によって人数と比率が変動しています。
キャリア採用の実績は次のとおりです。
年度 | キャリア採用人数 | 採用者に占める比率 |
|---|---|---|
2020年 | 170人 | 45.6% |
2021年 | 240人 | 48.1% |
2022年 | 410人 | 57.9% |
2023年 | 358人 | 49.8% |
2024年 | 334人 | 48.7% |
公式情報には応募倍率や職種別の内定率は掲載されていません。「クボタの中途採用は難しい」と一律に決めず、希望求人の職務内容・必須要件と担当業務・成果の結び付きで判断します。
出典:クボタで働く人、採用などに関するデータ
出典:採用FAQ
クボタの募集職種・求人
クボタのキャリア採用サイトに掲載されている社員紹介からは、農業機械や水環境、社会・産業基盤に関わる専門職の広がりを読み取れます。紹介されている職種には、次のようなものがあります。
- 設計開発
- 研究開発
- 生産技術
- 調達
- 社内SE
- ICT推進
- 施工管理
- 企業戦略企画
職種名だけでなく、入社後の課題と自分の経験を対応させることが、職務経歴書や面接の軸になります。
クボタへの転職方法・求める人材・選考・成功のコツ
クボタのキャリア採用で公開されている選考フローは、エントリー、履歴書・職務経歴書による本応募、書類選考、必要に応じた電話・Web面談、通常2回の面接、内定・入社です。内定までの予定は約1か月ですが、職種によって書類選考に時間を要す場合があります。
公開されている選考の段階と、準備の焦点を整理すると次のようになります。
段階 | 公式に示された内容 | 準備すること |
|---|---|---|
エントリー | キャリア採用へのエントリー | 希望職種を選び、求人の職務内容を把握する |
本応募 | 履歴書・職務経歴書を提出 | 応募職種に関係する担当業務、課題、行動、成果を整理する |
書類選考 | 提出書類をもとに選考 | 必須要件と自身の経験の対応関係を明確にする |
電話・Web面談 | 経歴や希望求人を確認する場合がある | 経歴の要点と希望する仕事を短く説明できるようにする |
面接 | 通常2回の面接を実施 | 職務経験と成果を、事業や応募職種との関係まで説明する |
内定・入社 | 内定後に入社へ進む | 雇用条件や入社時期を確認する |
応募書類は経験の一覧ではなく、応募職種との関係が伝わる資料にします。面談や面接でも、担当業務、課題、行動、成果を一貫して説明できる状態にしておくと、職務経歴書との内容がつながります。
出典:選考プロセス
出典:採用FAQ
求める人材
クボタがどのような人材を掲げているかを知る材料として、新卒採用情報には次の人財像が示されています。
「自らの成長を求めてチャレンジし続ける人財」
この言葉はキャリア採用の共通必須要件ではありませんが、専門性を説明する際に、課題への向き合い方や成果を整理する手がかりになります。経験年数だけでなく、顧客や現場の課題、行動、成果を応募職種へ接続して示します。
出典:求める人財像
出典:事業領域
選考の進め方
本応募では履歴書と職務経歴書を提出します。書類選考中に、経歴や希望する求人を確認する電話・Web面談が設けられる場合があり、その後の面接は通常2回です。
「通常2回の面接を実施いたします。」
面接の合否基準までは公開されていません。応募職種に関係する経験を中心に、課題、行動、成果を順に説明し、その経験を農業、水環境、環境のどの領域で生かしたいのかまで結び付けます。
出典:選考プロセス
成功のコツ
選考結果を予測するには、希望職種の要件と自身の経験を照合します。職務内容と必須要件に対して担当業務と成果を対応付け、どの事業領域の顧客や現場の課題に関わる仕事なのかを整理します。複数職種を検討する場合は、採用FAQに沿って希望順位を明確にします。
経験の棚卸し、求人要件との照合、職務経歴書や面接内容の整理には、Givecareerの無料面談を活用できます。
出典:採用FAQ
出典:事業領域
クボタの会社・事業・業績
クボタは「食料・水・環境」を事業領域とし、農業、水環境、環境の各分野で製品やサービスを展開しています。転職先として見る場合は、採用主体である株式会社クボタの採用情報と、業績を示すクボタグループ連結の資料を分けて読むことが重要です。
主な事業領域は次のとおりです。
- 農業:農業機械を中心に、生産から加工・消費までを支援する製品・サービス
- 水環境:水循環や水インフラに関わる製品・サービス
- 環境:エンジン、建設機械など、社会や産業の基盤に関わる製品・サービス
自分の経験をどの領域で生かせるかを考えると、会社への関心を応募職種の志望理由へ落とし込みやすくなります。
出典:事業領域
出典:2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
業績と中長期の方向性
クボタグループの2025年12月期連結業績は、売上高3兆188億9,100万円、営業利益2,654億7,000万円でした。売上高は前期比0.1%増、営業利益は同15.9%減です。ここで示す数値は株式会社クボタ単体ではなく、クボタグループ連結の実績です。
区分 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
2025年12月期 | 3兆188億9,100万円 | 2,654億7,000万円 |
2030年計画 | ‐ | 営業利益率12% |
2030年計画 | ‐ | ROE12% |
2030年計画 | ‐ | ROIC7%以上 |
2026〜2030年 | ‐ | 5年累計FCFの目標を設定 |
中期経営計画2030では、2026年から2030年を「Focus & Breakthrough」期間とし、建機、インド「発」、ライフサイクルサポートを成長けん引事業に位置付けています。これは2025年の実績とは別の計画目標です。応募時には、自身の専門性が今後強化する領域のどこに接続するかを考えましょう。
出典:2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
出典:中期経営計画2030
クボタの年収・福利厚生
クボタのキャリア採用情報では、社会人経験5年程度の総合職で約580万円、10年程度の総合職で約740万円という年収参考例が示されています。いずれも残業代は別途支給です。これは全職種・全等級の年収レンジや平均年収を示す数字ではなく、経験年数に応じた参考例として確認する情報です。経験により管理職等級で処遇される場合もあります。
公式に示された年収参考例は次のとおりです。
経験 | 職種区分 | 年収 | 注記 |
|---|---|---|---|
社会人経験5年程度 | 総合職 | 約580万円 | 残業代別途支給 |
社会人経験10年程度 | 総合職 | 約740万円 | 残業代別途支給 |
年収を見るときは、経験年数だけで処遇を決め付けず、応募職種の雇用条件と、経験に応じた等級の扱いを確認します。職務内容や勤務地、働き方と合わせて検討することが重要です。
出典:雇用条件・福利厚生
勤務条件と福利厚生
キャリア採用情報で案内されている勤務条件と制度には、正社員としての雇用、年間休日125日、入社時に14日付与される年次有給休暇、年2回の賞与、年1回の昇給などがあります。社会保険や通勤手当に加え、住居や退職後の生活に関わる制度も用意されています。
主な雇用条件と福利厚生は次のとおりです。
項目 | 公式に案内されている内容 |
|---|---|
雇用形態 | 正社員 |
休日・休暇 | 年間休日125日、年次有給休暇は入社時14日付与 |
賞与・昇給 | 賞与年2回、昇給年1回 |
手当・保険 | 社会保険、通勤手当 |
住居 | 寮・社宅 |
資産形成など | 退職金・貯蓄制度、カフェテリアプランなど |
勤務地 | 本社・支社・製造所・工場・海外事業所など。詳細は個別求人に記載 |
寮・社宅は、保有社宅や配属地近隣物件の空き状況、家族構成によって扱いが変わります。制度名だけで生活条件を判断せず、応募する求人と自身の状況に照らして確認します。
クボタの働き方・キャリア支援
クボタのキャリア採用情報では、在宅勤務やサテライトオフィス勤務を含むテレワークと、スーパーフレックスタイム制が案内されています。働く時間や場所の選択肢を持てる制度ですが、制度の適用は事業所によって異なります。
テレワークやスーパーフレックスの利用可否は、配属される事業所や仕事の内容と結び付けて確認しましょう。入社後の成長支援として、キャリア入社者向けのフォロー研修があり、部門をまたぐ交流・情報交換、工場見学が含まれます。階層別教育と目的別専門教育も実施されています。
働き方と成長支援の主な内容は次のとおりです。
- スマートワーク:テレワーク、サテライトオフィス勤務、スーパーフレックスタイム制
- キャリア入社者フォロー研修:部門をまたぐ交流・情報交換、工場見学
- 教育制度:階層別教育、目的別専門教育
出典:働き方・成長に関する制度
出典:Personnel Policies and HR System
クボタへの転職を検討する方へ
クボタへの転職準備では、まず希望職種の職務内容と必須要件を軸に、これまでの担当業務、解決した課題、取った行動、成果を整理します。そのうえで、勤務地、年収と手当、働き方の適用条件を確認し、自分が希望する仕事や生活条件と結び付けます。
応募前に整理する項目は次のとおりです。
- 希望職種で担当する職務と、応募時点で求められる必須要件
- 自分が担当した業務、直面した課題、行動、成果
- 経験を農業、水環境、環境のどの事業領域へ生かせるか
- 勤務地、年収と手当、テレワークやスーパーフレックスの適用
- 職務経歴書と面接で一貫して説明する志望理由
倍率や職種別の内定率は公開されていないため、転職の見通しは希望求人と自分の経験の適合度で考えます。求人の比較、経験の棚卸し、職務経歴書や面接の準備は、Givecareerの無料面談で相談できます。
出典:雇用条件・福利厚生
出典:選考プロセス


